元進学塾講師のひとりごと

教育業界に10年以上身を置き、進学塾で数百人の生徒を受け持った元塾講師が、教育について思うことをつぶやきます。

なぜ、“教育”か。

私が教育業界に身を投じた理由。

 

「子どもが好きだから」ではありません。

というか、むしろ、

「子どもキライ」でした。

キライというか、「こわい」と言った方が近いかな。

 

だって子どもって加減ができないし、

まっすぐがゆえに、子どもに嫌われたときにショックってなんかすごいし、

大人の論理なんて通じないし・・・

こわくて、苦手でした。

 

じゃあなぜ大学で教育学部を選んだかというと、

教育が、社会をつくる根本だと思ったから。

 

「教育が」というより、「思想が」といった方が

元の考えには近いかな。

 

中学のときに世界史とか勉強しますよね。

その中でまぁいろいろ知って(教科書レベルでも)カルチャーショックを受け、

 

思想って社会の根本をつくっているんだ・・・こわい!!

なんて思いました。

 

当時から私は、

「見えるもの」<「見えないもの」

という価値観を持っていて、

(だって火事が起こったら家も財産もなくなるし、

でも自分の頭の中にある考えとか、知識とか、理想とか、

いわゆる目に見えないものは誰にも邪魔されない!と思っていた)

 

思想による社会の在り方にすごく関心があったんです。

でもその思想によって社会を形づくる過程に絶対あるものって?って思ったときに、

教育の影響ってすごい・・・と思ったんですよね、単純に。

(常識とかもつくってしまうから)

 

そんなわけで、教育について学びたいなと思い、大学は教育学部を選びました。

(あとはまぁ、興味ある音楽、英語、哲学についても教育学部なら学部そろってるし、

家から近いし、確実に受かるレベルにあるし、、、、

など、そのほか条件がそろったのです。)

 

そんなわけで、私は

「子ども好き!」だから教育関係に進んだのではなく、

「教育って大事!!!!」と思ったので、教育関係に一歩、足を踏み入れたのでした。

(教育実習は本当につらかった)

 

あ、ひとつ誤解のないように言っておくと。

 

いまでも「子ども好き!!」とはいうわけではないですが、(キライではないが)

教え子はめちゃめちゃかわいいです。無条件といってもいいくらいに。

あと、上述のとおり、哲学ラブです。

ソクラテスデカルトキルケゴールあたりに非常に感銘を受けました。

この話もそのうち・・・。